2015年04月22日
27年度産静岡茶の品質予測

我が家の柿の若葉が開いてきました。
静岡ではお茶の新芽の展開と連動します。
今年もいよいよ始まるな、と。
さて静岡新茶の今年の品質予想について
①昨夏の少々のひでり
②秋冬の降雨
③冬期の地温
④4月上旬の冷え込み
⑤4月中旬摘採前の降雨、4/21静岡茶市場初取引後の日照と気温上昇
以上から、全体の出来や品質については、5段階の4レベル程度の良いお茶になると予想します。
特に、下旬には香気や葉の艶が増して行くように思います。
八十八夜を中心に、静岡県内ではすべての地域で摘採が行われているでしょう。
樹内の仕組み
糖類(C)、雨水(H、O)、肥料(N)が揃うことで、新芽が形成されます。
陽射しが強まると葉温の上昇を避けるため、葉の気孔から水分が蒸散します。
人が汗をかいて熱中症を防ぐのと同様です。
さて樹内の気圧が下がると、根から窒素分(N)が溶けた水分(H、O)が吸い上がり、
夏から秋にかけて貯めた(C)と合成し、葉(タンパク質)を形成する、という仕組みです。
タンパク質の抽出物がアミノ酸で、それが”うま味 ”となります。
暖冬だと糖類Cが消耗し、仮にCが半分になると、結果タンパク質の形成も半分になります。
お彼岸が過ぎて暖かな降雨があり、摘採前の数日晴れて気温が上昇すると、
最後の数日で芽がぐっーと伸び、理想的な摘採となります。